自動車保険が高くなる理由

事故を起こさなければ、自動車保険は毎年安くなるはずでは?それなのに更新で保険料が高くなる…!

この記事では保険料の決まり方を簡単に解説しますので、自動車保険が高くなる理由がわかります。

保険はバランスでできている

保険の大原則にこういうものがあります。

【保険会社に入ってくるお金と出ていくお金が、同じ額でなければならない】

世の中で事故が多い

お客さんが受取るお金が多くなる

後々お客さんが支払うお金も多くなっていく

逆も然りです。

保険会社は絶対につぶれてはいけない会社です。よって保険料を上げたり下げたりして、うまくバランスを取っています。

皆さんが支払うかけ金は全体のバランスで決まっていることを、大前提として知っておいてください。

安全な人は優遇される仕組み

自動車保険に入っている人たちの中には、安全な運転をする人もいれば危険な運転をする人もいます。

これらの人たちが、同じ保険料を支払っていては不公平だと思いませんか?

なので自動車保険はこのような仕組みになっています。

・事故を起こしにくい人→かけ金が安い
・事故を起こしやすい人→かけ金が高い

ちょっと公平になりましたね。

またこのような仕組みがあるとお客さんの心理も変わってきます。

「事故をしなければ保険料が安くなるから、できるだ安全運転をしよう!」という具合です。

すると全体の事故が減り、全体の保険料が安くなるということも期待できますね。

自動車保険料の決まり方

ではどのように、事故をしやすい人としにくい人を分けているのか。これには大きく2つの仕組みがあります。

1. 料率

保険には「料率」という、かけ金を決める基準があります。

自動車保険では、「平成○年式○○という車に乗っているから、かけ金はこれね!」と決まってくるものです。

このような感じで数字がふられます。

例:対人9、対物9、人身8、車両11

【数字が大きい=リスクが高い=事故が起こりやすい=かけ金が高い】ということになります。

2. 割引・割増

上のようにして基本となるかけ金が決まったら、次に微調整をしていきます。

ただ、微調整をするものの種類がめちゃくちゃ多い!

自動車保険が分かりにくいと言われる理由です。ここでは主なものを解説します。

等級

安全運転をする人は保険料を安くします制度

6ランクからスタートして、1年間保険のお世話にならなければ、1ランクずつ上がります。

最大20ランクです。

(等級のことを詳しく知りたい方はこちらの記事へ)

運転者限定

運転する人数が少なければ保険料を安くします制度

運転する人を限ると、事故にあう可能性は小さくなりますからね。

ゴールド免許割引

ゴールド免許なら保険料を安くします制度

ゴールド免許を持っている人=無事故・無違反=安全運転をする人

と考えられます。

ゴールド免許のペーパードライバーはずるいじゃないか!と思うかもしれませんが、ペーパードライバーも含めた統計で、ゴールド免許証のドライバーは事故が少ないということが証明されていますからOKです。

新車割引

新車なら保険料を安くします制度

これはディーラーさんが保険を売りやすいようにするためにある制度、という話を聞いたことがあります。

自動車保険に入る最もメジャーなきっかけは車屋さんですから、そこでインターネット型自動車保険に流れないようにするためですね。

ASV割引

自動ブレーキが付いている車は保険料を安くします制度

うっかり追突事故が少なくなる→保険料が割引きになる

という具合です。

この割引は少し複雑で、新車として走り出してから約3年間使える割引です。

(正確には「陸運支局に登録された年月(初度登録年月)から3年間」です)

なぜ3年だけ?と思われるかもしれませんね。

発売されたばかりの車は、事故を起こしやすい車か起こしにくい車か判断ができません。

ある程度(3年くらい)走らせたら、データが集まるので事故を起こしやすいかどうかが分かります。そうしたら先にお話しした「料率クラス」に反映されて保険料が自動的に決まるのです。そうしたらもう割引はいらないよね、ということでこの割引が外れます。

複数車割引

たくさんの車を1つの契約にまとめたら割引します制度

「ミニフリート」「多数割引」などと呼ばれます。

契約がまとまっていると保険会社にとってコストが抑えられます。

また保険会社からすると、まとめて何台かの契約をもらう理由にもなります。

証券不発行割引

保険証券を郵送せずインターネットで見られる設定にしたら割引します制度

保険証券はなくても大丈夫です。車に乗せておかなければならないものは自賠責保険の証明書です。

万が一事故が起こったときに保険証券は役に立ちません。

保険会社の事故受付ダイヤルを、すぐ分かるところに控えておきましょう。

事故が起こったときに保険会社に電話をすれば、コールセンターがあなたに色々聞いてくれます。証券番号が分からなくても、名前や住所で確認するので問題ありません。

自動車保険が高くなる理由(パターン別)

ここまでで、保険料の決まりかたがお分かりになったかと思います。

等級が上がっても他の影響が大きければ、全体の保険料は上がってしまうのです。

それでは保険料が上がる実際に近いケースを見てみましょう。

料率クラスが変わるパターン

毎年1月1日に、料率クラスが見直されます。その影響を受け、保険料が値上がりする可能性があります。

例えば、11等級の人が事故を起こさずに保険更新をむかえて12等級になるとします。等級による割引率は、11等級(47%引)→12等級(48%引)となります。

ただし料率クラスに変更があり、今まで8.8.8.8であった料率クラスが、9.9.9.9に変更されたとすると、約10%も保険料が値上がりします。

等級が上がる:1%安くなる
料率クラスが変更になる:10%高くなる
 →全体としては高くなる

これは自分一人の問題ではありませんから、正直どうしようもないことなのです。

割引が効かなくなるパターン

新車割引、ASV割引のような期間限定の割引が切れたときには、保険料が上がることになります。

上と同様に11等級から12等級になった人がいるとしましょう。新車購入から4年目になるので、新車割引8%の適用がなくなります。

等級が上がる:1%安くなる
新車割引がなくなる:8%高くなる
 →全体としては高くなる

これも自分の問題ではないので、どうしようもないことですね。

年齢が上がるパターン

事故を起こしやすい年齢層というものがあります。

運転に慣れている30代の人よりも、免許をとり立ての10代や、70歳以上の高齢者のほうが事故が多いことは想像ができますよね。

例えば、69歳から70歳になったタイミングでがくんと保険料が高くなることがあります。

これも、自分ではどうしようもないことですね。

保険料を安くしたければ根本から見直しましょう

以上のように保険料が高くなる理由は、保険の仕組みを考えると「どうしようもないこと」になります。それでも納得ができないようであれば、根本から見直しをしましょう。

  • ムダな補償が付いていないか?
  • 本当に車両保険は必要か?
  • ダイレクト型自動車保険に変えてみてはどうか?

おすすめの方法は、「徹底的にムダをはぶく。ダイレクト型の保険会社に乗換える」というものです。

こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。