賃貸住宅の火災保険を安くする方法
引越しをする時、初期費用に含まれることが多い火災保険。
引越し費用は少しでも抑えたいものです。この記事では、火災保険の基本と上手な選び方をお伝えします!
賃貸住宅の火災保険は自分でかけるべき
火災保険契約の多くはこのような形になっています。
お客さん − 代理店 − 保険会社

不動産屋さんなどが「代理店」になることで、約20%のお金がバックされます。一人暮らしで2万円の火災保険料であれば、約4,000円は仲介会社のお小遣いになっています。
それ自体は問題がないのですが、ひどい保険に加入させられる場合があります。かけ金のわりにショボい補償内容であったり、2万円の保険料をとるためにいらない補償をつけられたり・・・。良心的とは思えません。
逆に言うと、自分で火災保険を選べば安く入れて内容もベストなものになります。
なぜ賃貸住宅で火災保険に入らなければならないのか
保険を決める前に、まずはこのことを知っておくべきです。
賃貸住宅に住む
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大家さんから部屋を借りる
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部屋を傷つけてしまったら、
元どおりにしなければならない
ちょっと壁を汚したら、数万円で壁紙を張替えなければなりません。
火事なんかを起こしてしまったら、何百万円も弁償しなければなりません。

このことは法律で決まっていますので、絶対に弁償しなければならないのです。
大家さんは、入居者にしっかりと弁償をしてもらうために、強制的に火災保険に入ってもらっています。よって、引越しをするときの初期費用には火災保険料が含まれているのです。
入らなければならない保険
具体的に入らなければならない保険はコレです。
借家人賠償責任保険
(しゃっかにんばいしょうせきにんほけん)
略して借家賠(しゃっかばい)といい、読んで字のごとく「家を借りる人がやらかしてしまったときの保険」という意味です。
しかし、この保険に単品で入ることはできません。火災保険というメインの保険に入り、おまけとしてこの保険をつける必要があります。
では何に火災保険をかけるのかというと、あなたが持っている自分の物、つまり冷蔵庫やベッドなどの「家財」に火災保険をかけます。
家財とは、引越しのときに持ち運ぶ自分の物と考えると分かりやすいです。
(なので、キッチンやトイレ、壁紙などは家財ではありません)
火災保険を決めていく
それでは実際に保険の内容を決めていきましょう。

家財の保険
あなたの家財は全部でいくら?
あなたの家財が火事でまるまる燃えてしまったとしましょう。全部を買い直すのにいくらかかりますか?
テレビ、洗濯機、ソファ、カーテン、洋服…
ごく普通の一人暮らしの家財の値段は、150万円〜300万円位と言われています。
この金額の分だけ、火災保険に入ることにしましょう。
どんな事故を補償してもらう?
火災保険は名前に反して、じつは火事だけでなく何でもカバーできる保険なのです。

ただし、なんでもかんでもカバーするとかけ金が高くなります。この中から、自分に必要だと思う保険だけをかけるようにしましょう。(最低限つけなければならない保険はありますが)
例えば、家の近くに大きな川があるならば大雨で洪水すると大変なので「水災」の補償はあったほうがいいですよね。逆にマンションの上のほうに住んでいれば洪水の心配はないので「水災」の補償はいらないですよね。
このような具合で決めていきましょう。
ちなみに地震については、火災保険ではカバーできません。被害が大きすぎるためです。
どうしても地震への保険をかけたければ、国が主導している地震保険がありますので、それをあなたの火災保険に追加しましょう。
家財の保険を決定したら次に、オプションをつけていきます。
オプション(特約)をつける
ここで、先ほどお話しした「借家賠」が登場します。
借家賠を決める
部屋の金額は物件によってちがうので正確な金額を出すことは難しいですが、一般的な1人暮らしの部屋であれば1,000〜2,000万円程度の設定をしておけば大丈夫です。迷ったら2,000万円にしておきましょう。
賠償の保険はシンプルなので、これで終わりです。一番大事な保険が一番シンプルなことは面白いですね。
その他のオプションは好み
オプションは保険会社によっていろいろ用意されているので、ホームページなどを見て必要があれば付けましょう。代表的な2つのオプションを次に記載しておきます。
日常生活でやらかしてしまったときに使える。
必ず1つは入っておいた方が良いもの。
(詳しくはこちら)
賃貸契約のルール上、修理しなければならないときに使える保険。
(空き巣に窓を壊された!など)
大きな事故は想定できないので入らなくてもよいですが、小さな出費が嫌であれば入っておきましょう。

お勧めの火災保険は?
※2020年10月時点の保険です。改定により保険料及び補償内容が大幅に変更されることがあります。
①安くてそこそこの保険に、簡単に入りたい場合
日新火災「お部屋を借りるときの保険」
選んだポイント:借家賠2千万円+個人賠償1億円+示談サービス付
気になるポイント:水災補償がない/破損汚損補償がない(なくてもいい)
→本当に必要な補償である賠償責任保険に重きを置いた、保険の本質を捉えている良い商品であると思います。
https://direct.nisshinfire.co.jp/oheya/
ジャパン少額短期保険「新すまいRoom保険A」
選んだポイント:家財補償がバッチリ(補償の広さ、費用保険金の充実さ、免責金額など)
気になるポイント:借家賠+個人賠償の合計で1千万円が限度
→賠償よりも家財への補償に重きを置いた保険。個人的には賠償保険のほうが大切であると思いますが、家財の損害が出た時に不便に思うことはないでしょう。
https://www.japan-insurance.co.jp/dairiten/
楽天損保「リビングアシスト」
※良い保険でしたが、2020年10月現在は加入できなくなっています。
②手間をかけても、安くて良い保険に入りたい場合
損害保険ジャパン「THE 家財の保険」
選んだポイント:補償は最先端で文句なし、さらに保険料が安い。マンション物件であれば、かなり充実した補償内容でも2年間1万円以内の保険料です。大手の安心感もあります。
(本来はオーダーメイド型の保険であり、極限まで最低限の補償にすると2年間で3千円以内の保険料になったりもします。)
申込みには書類のやり取りが必要です。
https://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/habitation/kazai/
セコム損害保険「セコム安心マイホーム保険」
選んだポイント:損害保険ジャパンと同じ理由です。セコム損保は中堅保険会社であり、損保ジャパンよりも若干コストが低いことはお勧めポイントです。
申込みには書類のやり取りが必要です。
https://www.secom-sonpo.co.jp/anshinmyhome/
最後に:自分で選べる能力をつけよう
近年の自然災害増加により火災保険は値上がりする一方です。(直近では2021年1月に値上げ予定)
保険は常に変わっていくため、今後はお勧めの保険が上の通りではなくなっていくかもしれません。
火災保険には必ず入らなければならないものですから、その時々にベストな保険を選べる能力をつけておくことがとても大事だと思います。








