自動車保険の等級とは?仕組みを解説!

自動車保険の等級については、なんとなく知っている程度の人が多いのではないでしょうか。

等級について知っておくと損をしないで済みますので、この機会に理解しておきましょう。

結論、等級とは自分のランクのことです。

詳しく見ていきます。

自動車保険の等級とは、公平にする仕組み

保険というものは、できるだけ公平でなければいけません。

自動車保険ではこのように公平さを保っています。

事故をしやすい人・・・高いかけ金
事故をしにくい人・・・安いかけ金

具体的には、色々な種類の割引が用意されています。

その一つに、事故をしにくい人かどうかランク付けをする仕組みがあります。それが等級です。

ランク付けの中身

1等級〜20等級までのランクがあります。

(全労済は22等級まであります)

保険に初めて入る時は6等級からスタートします。

事故で保険を使うことが、1年間なかった
→ 1等級上がる

事故で保険を使った
→ 1等級下がる / 3等級下がる

自動車事故で下がる等級

事故にあってしまった!等級はいくつ下がるの?

これは、保険を使って「何」を修復するのかによって変わります。

相手のケガを治す・・・3等級下がります

相手の車を直す ・・・3等級下がります

自分のケガを治す・・・等級は下がりません(保険を使っていないとみなされます)

自分の車を直す ・・・原因によって
◆普通の事故:3等級下がります
◆石が飛んでガラスにひび:1等級下がります
…などなど

自動車保険を使うとペナルティがある!?

保険を使って等級が下がると、ペナルティがあります。笑

ペナルティ期間はかけ金が高くなります

例えば同じ10級の人でも、ペナルティがある人とない人ではかけ金が違うのです。

どのくらいの期間、ペナルティがあるのかというと、下がった等級の年数です。

3等級下がった →ペナルティ3年間
1等級下がった  →ペナルティ1年間

ペナルティのことを事故有係数(じこありけいすう)といいます。

「10等級 事故有係数2」というように表します。この場合は、「あなたは10ランクだけど、事故をしたからあと2年間はペナルティで高くなるよ」という意味です。

10等級 事故有係数2

ということであれば、

あなたは10等級だけど、事故をしたからあと2年間はペナルティで高くなるよ

という意味です。

自動車保険の等級はいつ変わるの?

事故を起こした!やばい、等級が下がっちゃう…

等級は、次の保険の更新から下がります。

1年間の契約では普通に数えればいいだけです。

では、3年間の長い契約をしている人のはどうなるのでしょうか。

それは保険会社によって変わり、2つのパターンがあります。

① 次の更新から下がる

② 保険に入った月日がきたら下がる

パターン①の場合はちょっとお得です。

令和1年1月1日〜令和4年1月1日の3年間の保険に入っているとしましょう。

1年目に事故を起こしたら3等級下がるわけですが、下がるのは3年後です。

そのときには事故から2年間経過しているので2等級上がります。

結果、差引きをしてマイナス1等級で済むのです。

厳密にいうと事故の時期などにより差引きの結果が変わるのですが、差し引きをする考え方ということです。

自動車保険の等級は誰のもの?

さて、話は変わりまして等級はいったい誰のものなのでしょうか。

答えは主に運転する人、つまり記名被保険者のものと考えてよいでしょう。

契約者のものではないことに注意してください。

例1

契約者:父ちゃん 記名被保険者:父ちゃん

これはよくあるシンプルな形ですね。父ちゃんが等級を持っています。

可愛い娘のために俺の等級をあげたいんだが…という優しい父ちゃんだったら、記名被保険者を娘に変更することで、等級を娘にあげることもできます。

ただし一緒に住んでいる人にしか等級をあげることができません。

例2

契約者:父ちゃん 記名被保険者:娘

父ちゃんが娘に保険をかけてあげているパターンです。等級は娘が持っているので、結婚して家を出ても今までの保険を続けることができます

ところで、等級を渡せるという仕組みを活用した、ちょっとした技があります。

例3

契約者:父ちゃん 記名被保険者:父ちゃん
          (ゴールド免許)

この内容で夫婦が運転していますが、例えば父ちゃんが違反をしてブルー免許になるとします。

すると保険は、ゴールド免許の割引がなくなって、かけ金が高くなります。

この時に母ちゃんがゴールド免許だったら…

例3 改

契約者:父ちゃん 記名被保険者:母ちゃん
          (ゴールド免許)

のように変更することで、ゴールド免許の割引を続けることができます。

等級のアルファベットの意味

自動車保険の等級にアルファベットが付くことがありますので、その解説です。

6等級の人

例えば6等級の人を考えてみます。

①新しく保険に入った人
②事故を起こして下がってきた人
③事故をせずに上がってきた人

この3パターンがあり得ますね。

これらの人は、同じ6等級でもかけ金が違います。

①新しく保険に入った人     →S
②事故を起こして下がってきた人 →F
③事故をせずに上がってきた人  →F

このようなアルファベットが付けられて、

「6S等級」「6F等級」となります。

7等級の人

家族間で2台目の車を買うなら保険を安くするよ、という割引があります。

このセカンドカーの割引を使って新しく保険に入った人は、6等級ではなく7等級から始められるというサービスを受けられます。

7等級の場合も6等級と同じで、新しい人にはS移動してきた人にはFが付きます。

「7S等級」「7F等級」となるわけですね。

その他のアルファベット

運転できる人の年齢をしぼってかけ金を安くする割引があり、その年齢条件に応じたアルファベットが付く保険会社もあります。

気になる人は表を見てみてください。

保険の窓口インズウェブ ホームページから引用

とはいえ、保険会社の都合でアルファベットを付けているだけなので、皆さんは等級の数字だけ気にすればオッケーです。

車に乗らなくなったら、自動車保険の中断

保険がいらなくなった。

でも今まで一生懸命上げた等級がなくなるのはもったいないな〜。

そういう方は等級を保存できるかもしれません。

理由によって、保存できるかどうかが決まります。

もう乗らないので車を売った →保存できます

車は車庫に置いてあるが、もう乗らないから保険をやめたい →保存できません

つまり等級を保存できるのは、車が手元からなくなったときです。

等級の保存のことを、「中断」といいます。

そうして月日が経ち、車を買ったりしたときには、等級を復活させて保険に入ることができます。

等級を保存できる期間は保険会社によって変わります。(例:2020年現在 損保ジャパンは10年間)