自動車保険 対人賠償・対物賠償を分かりやすく解説!

対人賠償・対物賠償とは?

一言でいうと、事故の相手方への保険です。

相手にケガをさせてしまった
相手の物を壊してしまった

このとき自分は、相手にお金を支払わなければなりません。

その支払いを肩代わりしてくれるものが、対人賠償責任保険と対物賠償責任保険です。

賠償って何だろう

賠償(ばいしょう)とは、つぐなうという意味です。

賠償

賠 →つぐなうという意味の漢字
償 →つぐなうという漢字そのもの

「つぐなう」ことの前提には、自分が悪いということがあります。

自分が悪い自動車事故とはこのようなものです。

居眠り運転をしてしまい、赤信号待ちの前の車にぶつかった

→居眠り運転をした自分が悪いことになります

アクセルとブレーキを間違えてしまい、コンビニに突っ込んだ

→間違えた自分が悪いことになります

自分が悪い
||
お金を支払わなければならない

保険が発動する

このような流れになります。

次に、このケースはどうでしょうか。

住宅街の狭い交差点で、横から走ってきた車とぶつかった

この場合は二人とも悪いことになる場合が多いです。

二人とも悪い
(自分は50%悪い)
||
自分が悪い分だけ相手にお金を支払う

自分が悪い分だけ保険を使える

ということになります。

ちなみに「どちらがどれだけ悪いのか」を過失割合(かしつわりあい)といいます。

対人賠償・対物賠償は必要?

答えは、絶対に必要です!

先に対物賠償についてお話します。

対物賠償について

保険を考えるときのポイントは、最悪のケースを考えることです。

対物事故の最悪のケースとなると、

フェラーリにぶつけた

→高級車の修理代がかかる

コンビニに突っ込んだ

→店舗の修理代がかかる
 営業できない間の利益を肩代わりする

踏切内に入ってしまい電車にぶつけた

→踏切と電車の修理代がかかる
 遅延などの賠償が必要

このようなケースです。

ポンと何千万円も支払えない限りは、保険は必要だということです。

次に対人賠償についてお話しします。

対人賠償について

対人事故は高額な支払いになることが多いです。

同じように最悪のケースを考えます。

運転ミスで歩道に突っ込んでしまい、サラリーマンが亡くなってしまった
(サラリーマンは30代で家庭持ち)

→将来受け取れるはずであった給料
 慰謝料 などを支払う必要がある

人が亡くなるとか後遺障害を負うといったケースでは、1億円を超える賠償もありえます。

これがサラリーマンではなく医者だったら、大物社長だったら…

そう考えるとヒヤッとしますね。

このような高額な賠償は、一般人には重すぎます。

お金を支払えないとなると、事故相手(つまり被害者側)は泣き寝入りをすることになってしまいます。

それでは被害者がかわいそうだということで、強制的に保険に入ってもらうルールがあります。その保険が自賠責保険です。

自賠責保険

本名:動車損害保険

事故相手への賠償
 死亡  :最高3,000万円
 後遺障害:最高4,000万円
 傷害  :最高120万円

みなさんが入る保険ですが、上限が4,000万円と低いです。

これでは1億円の賠償となったら6,000万円を自分の財布から出さなければなりません。

金額が足りませんから、任意保険で補償を上乗せをすることが必要なのです。

このように賠償責任保険は、結果として被害者を守るという役割があります。

よって対人・対物賠償では、無免許運転や酒気帯び運転でも保険が使えるようになっています。

あまり起こらないけれども…

ここまで話を聞くと、このように思う人がいるかもしれません。

コンビニに突っ込むとか人を轢いてしまうことなんて、めったに起こらないじゃないか!
だから私は大丈夫だ!

その通りで、高額な賠償事故はかなりレアです。

このことは保険料にも表れていて、1年間数千円で1億円以上の補償をもつことができるように、とてつもなく安いです。

しかし、絶対に事故が起こらないと言い切れませんよね。そして実際に起こったら、かなりまずいことですよね。

「あまり起こらないけれども起こったらまずいこと」にこそ、保険をかけるべきなのです。

補償は無制限で!特約も付けましょう!

対人・対物賠償の保険金額は、必ず無制限にしましょう。

特に安さ重視でダイレクト型自動車保険に加入している方は、ワンクリックで対物賠償の保険金額を下げることができてしまいます。

そこは数百円をケチるのではなく、必ず無制限にしてください

対物賠償 特約のおすすめ

賠償の支払い額は、現在の価値の金額です。

10年間乗った車ならば、新車価格ではなく10年間使った分だけ金額を差し引くということです。

となると問題が起こることがあります。

【事故相手の車がとても古かった場合】

(例)
保険会社は15万円しか支払えない←←
↓                 ↑
相手は中古車を買い直せない    ↑
相手が怒る          →→

このループにハマってしまい、なかなか事故が解決できないということがあります。

事故を起こした自分としては、事故相手とは早くさようならをしたいという心理かと思いますが、なかなか解決しないとなるとストレスになります。

この時に使える保険が、対物超過というオプションです。(保険会社によって名称は異なります)

上のような状態でも、保険会社がある程度までお金を支払ってくれます。

事故を早く解決でき、かけ金も安いのでお勧めです。